多摩動物公園の動物たちとお話しして来た一日。～遠足アニマル・コミュニケーション

アニマル・コミュニケーション講座の卒業生を中心とした課外授業として
多摩動物公園の動物たちとお話をさせて頂きに行って参りました。

こんばんは。アニマル・コミュニケーション＠東京
人と動物との絆を結ぶアニマル・コミュニケーターの 葉月杏香 です。

動物園でアニマル・コミュニケーションなんて楽しそうｗ

と思われる方も多いかと思いますが
動物達からしたら「不自然」な世界。

それは動物園生まれの子達であっても
DNAに書き込まれた情報をなかった事にはできないのです。。。

最初にお話ししたのはタンチョウヅル。

この子がいち早く
私たちのエネルギーを感知。

暫く中央に仁王立ちして
ちょっとお怒りモード。

それは・・・

群れ対群れ
な感じになっていたから。

生徒さんの一人が
「あの子、怒っている感じがします。」
と、私に言ってくる。

その通り。

私たちも総勢10名でぞろぞろといたので
警戒されてしまいました。

私たちは敵でない事。
皆さんの声を聴かせてもらいたい事を
丁寧に伝えると

やがて、この子は中央へやって来て
興味深そうに私たちを見て

手前にある水が汚く臭いみたいで
これが嫌だ。と訴えて
奥に帰って行きました。

次にこちらのインコさんたち。

こんな姿をブログにアップしてしまい
申し訳ない気持ちですが
彼らのストレス度合はとても言葉に落とせたものではありません。

子供たちの金切り声。
園内放送。
ドタバタとする音。

そして
飛べない様にカットされた羽。

インコは人間の知覚に近いかな？
と思うくらい人っぽい感覚があると思っています。
こちらの赤いインコさん達は
このエリアでも特にセンシティブな子みたいで
自傷行為で毛を抜いてしまいボロボロの状態の子と
ひたすらに木をかじる子。

鳥としての誇りがズタズタにされ
意識は閉ざされた状態でした。
リアルでお話しはちょっと生徒さん達が無理っぽかったので
ランチの後で遠隔でお話しをする事に。

リアルタイムでは
こちらのインコさんが意思疎通をして下さいました。

ここでは、みんなそうしていないと（意識閉ざす）
気持ちが持たない。
一見、楽しそうに見える動物も
そうではなく、ただ、今ここにいる事を
受け入れて生きる事を選んているだけなのです。

つぎのブースはツキノワグマ。

ストレスというよりも「怒り」でいっぱいな彼は
ずっと同じ場所を右へ左へと一定の距離をウロウロと
歩いていました。

熊は元々、臆病な動物。
隠れる場所もなく人目にさらされ
土も草もなく全てが人工的な場所。

ウロウロとするツキノワグマに交渉します。

あなたの声を聴かせて下さい。
私たちは動物と話しをしに参りました。
本当に気持ちを発信して行きます。
教えて下さい。

意識は熊に。
でも視線は外して交渉しています。

すると
動きが止まり
プールに体を浸しクールダウンし始めた熊さん。

同情は禁物。
状況を受け入れるしかない
彼らに失礼。

分かっていても
こんな事って・・・と思わずにはいられない光景でした。

意識は閉ざされ
その下にはマグマの様な熱い怒り。

今、この記事を書いている傍で
愛犬プシュケが激しく吐くしぐさ。
熊さんのストレスをキャッチしていました。

後ほどお話しをさせて頂いた時。
最後に「出たい・・・」「思いっきり走りたい」
叶うはずはない夢ですが
そう訴えて来ました。
これは何人かの生徒さんも取っていたメッセージ。

何も感じない様にフリーズさせていた感情から
本当の気持ちを少しだけ聴かせてくれた瞬間でした。
ちょっとヘビーだったので
鳥たちの楽園？に移動。

ここでは、まあまあ楽し気な空気感。

でも。

受け入れているだけなんですけどね。

印象的だったのは、やっぱり孔雀。

写真を撮っていると
いいよ～ってすぐそば近くを通って
その美しい身体を惜しみなく見せてくれます。

自然の色彩。
本当に美しい。

カメラを向けているとずんずん寄って来ます。

至近距離で撮らせてくれました。

ま。友好的というよりかは
ちょっと「ホレホレ」的なかんじでしたが。。。

 

写真撮ってもよいですよ。by.オシドリさん

 

蛇好きな生徒さんがブースを覗くと
蛇さんの方から寄って来て
意識を合わせてくれています。

この子はとても友好的でした。

 

次はサイ。

彼らの身体の模様？シワ？は
正に地球が作った芸術です。

私たちが近寄ると
雰囲気を察した様子で
とても友好的でした。

草が欲しい。
生の草。
生の草を踏み締めたり
匂いを嗅ぐ映像が飛び込んで来ました。

子供たちがギャーギャーやると
引き気味にしたの干し草を食べたりして
気を静めているそうで
居なくなると

ホっ・・・・。

とする空気感を送って来ます。

甲高い子供の声と
施設増設での工事の音
園内放送

とてもストレスな様子でした。
この後はランチ休憩して
改めて先ほどのインコさんと
ツキノワグマさんとセッション。

皆さん。一生懸命に彼らの声に耳を傾けます。

午後一番はコアラさんから。

以前、このブースを訪れた時には
心が痛くなるくらいコアラの感情が飛び込んで参りましたが
今回はゴハンの時間もあってか
コアラさんもそれなりに楽しい時間を過ごされていました。

イキルタメニ・・・。

ま、こんな人工的な所で
土もなく草も生えない場所。

楽しい訳はありませんが・・・。

受け入れ、生きてくれている彼らに感謝しかありません。
次はゾウ。

行くと待っていてくれたかのように
私たちを目で追い
移動するとついて来ます。

優しい目の奥の愁い。

ここでも、生の草が欲しい。
草をむしったり
綺麗な水を浴びたりしたい。

そんな想いが伝わって来ました。

そして・・・

前足のこの鎖がとてもイヤだと
私に見せて来ます。

動物は手足はセンサー。

こんなもの付けていたら
それだけでストレスに違いない。

レッサーパンダの兄弟たちは
追っかけっこに興じていました。
微笑ましい光景に心癒され

遠い目をして森を見つけるテナガザルは
目が悲し気でした。

開園から閉演までみっちりと
動物さんたちの声に耳を傾けた一日。

楽しい事ではありません。

でも人だって気持ちを聞いてもらえるだけで
知ってもらえるだけで心が緩む事ないですか？

動物も一緒です。

私たちアニマルコミュニケーターに何を訴えても
直ぐに改善される訳などないのを
承知の上でお話しをしてくれています。

しかも、ノージャッジです。

誰を責める事なく
ただ、今の状況を淡々と伝えてくれました。

本当に動物たちの存在に敬意を払い
感謝しかない日となりました。

 

最後に
この記事は決して動物園を非難するものではありません。

動物達もどの子も、動物園や飼育員さんを
悪く言う子はいませんでした。

ただ、動物を展示する以上は
動物たちの生きる権利も尊重してあげて欲しいと
心から願いっています。

彼らは自然界を捨て
「生きる標本」として
美しいその姿を見せてくれているのす。

せめて
土や新鮮な生の草、木々、清潔な水、適切な広さ。
をどの子にも平等に与えてあげて欲しい。

狭い日本での動物の展示方について
もっと動物たちよりであってほしいと願っています。

彼らは人間だけの為に
この様な場所にいるのですから。。。

動物も人も
平和に共生できる世の中になる事を願って。。。

アニマルコミュニケーター　葉月　杏香

 

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